配置担当
【コミケット73】
とんでもない暑さと過去最大参加者数に襲われた夏コミからたった3ヶ月ですが、皆さんいかがお過ごしですか? 今回も「配置担当者の一言コーナー」をお送りいたします。1週間遅い夏コミからドタバタの連続で、配置作業自体も熾烈を極める結果となりました!(配置のために会社休むのも当たり前になってきたなぁ……)。
色々な理由や都合から開催日程が「いつも通り」とはいかなくなってしまうくらい大きくなってしまったコミケットではあるのですが、なるべく多くの人に参加してもらって作品を通じて交流を深めてもらおうという意志は変わってはいませんよ。では、今回も「配置担当者の一言コーナー」、最後までお付き合い下さいませ〜。
「配置担当者の一言コーナー」は今回の申し込みをベースとして、各担当者がそのジャンルの配置作業を行っていて気がついたこと、またはこれから申し込まれる方へお願いしたいことをお伝えするコーナーです。本音に近い部分で書いておりますので、少々表現がキツい所もあると思いますがご容赦下さい。
先に宣伝しておきますが、過去の「配置担当者からの一言コーナー」がバックナンバーとしてコミケットのWebページにて公開中です。更新担当者がサボっていなければ(笑)前回までの分が公開されていますので、手元にカタログが見当たらず、でも申込書を書かなければならなくなった貴方! 必見ですよ〜!
【夏の言い訳】
えーと、夏は、『おお振り』と『電王』の配置で、皆さんには大変ご迷惑をおかけしました。どちらも大変な混雑で、サークルさんからのアンケートでも苦情がたくさん……。申しわけありませんでした。でもですね……、という言い訳は、『コミケの4コマ』下段のコラムを見てください。
【放映前・公開前・発売前の作品のパロディ】
今回、とある作品のパロディのお申し込みをほぼすべて抽選漏れとさせていただきました。なにぶん申込全体の数が多いので、チェックが甘くて、受かってしまったサークルさんがもしかしたらあるかもしれませんが……。(続く)。
ただ、カットに「XXもあるかも」というような書いているサークルさんについては、メインの活動が他ジャンルにあるので、スルーしました。これについても、『コミケの4コマ』下段のコラムを見てください。
創作(少年)配置担当
【ジャンル違い】
ウチのジャンルで、『らき☆すた』と書かれましても……。
創作(少女)配置担当
【ジャンルの存在】
アンケートで「配置とカテゴリーが先にあって本当に自由な表現などできるのか? でもなけりゃ大変なのも現実」との感想をいただきました(続く)。
大昔の話ですが、コミケットがまだジャンル分けをした配置をしていなかったころ、当時大人気だった高橋留美子サークルだけを一まとめにしたところ、サークルさんから隣のサークルと比べられているようでいやだというご意見をいただいていたころがありました(続く)。
それからコミケも大きくなり、ジャンル分けをしないとどこに行けばよいかも判らなくなり、ジャンルの違いはおろかカップリングの受け攻めの関係でけんかが起こるようになり、ジャンル分けがどんどん絶対視されるようになっていきました。フリー配置は今となっては夢物語と言っていいでしょう(続く)。
創作少女については、細かく分けていくと一人一ジャンルと言えるほど多彩で、似た傾向といっても限界があり、どんなにがんばって分けてみても、結局並べるときには(なるべく近い傾向でグラデーションをと気を使ってはいるのですが)カオスと化しているのが現実です(続く)。
創作少女に限ればそんな状態ですので、あまり意識せずに自由にやっていただければと思っています。できる限り受け止めて行きたいと思っています。
【細分化の弊害】
動物ジャンルの方から、「グッズサークルの隣になり、漫画メインのジャンルから離れる」という苦情をいただきました。又、別のジャンルの方から、「同ジャンルのため仕方がないのですが、頻繁に同じサークルと隣になる」との苦情をいただきました。現象は違いますが原因は同じようなことと思います(続く)。
特に動物ジャンルに顕著なのですが、分類を進めて(個別の名称;○○犬・××鳥レベルまで)行くと本やグッズを分ける前に数サークルになってしまい、結果として本やグッズを分けられない場合があります。逆にここまで分けないと、(カップリングのように)不評を受けると思っています(続く)。
また同じことから、数サークルしかない括りの中にいると、どうしても同じサークルと隣になることになります。せめて連続して同じにならないようにはしているつもりですが、それが出来ても1回おきとかで同じサークルと隣り合うことになってしまいます(続く)。
対策としては現在“動物−猫−細分化−本・グッズ”と分けている分類を“動物−本・グッズ−猫−細分化”といったものにすることですが、現在の細分化はそれなりに好評と受け止めていますし、逆に変えると不評を受けると思っていますので、変えるのはちょっと難しいと思っています。御容赦下さい(続く)。
さて、この2件は結局は細分化の悪影響ということになるのですが、細分化そのものは不可欠なものとして受け入れられていると思います。どちらかというとより細かくしてほしいという要望の方が強いと感じています。ですが先の話題のようなご意見もあります。どちらが望ましいのか、皆さんのご意見をお聞かせ願いたいと思います。
【連続落選】
アンケートで「コミケが唯一の頒布先であり、読者と直接会える場所なので、連続での抽選漏れは避けてください。」とのご要望をいただきました。コミケットでは極端な書類不備等がなければ、3回連続で落ちたサークルは通すように取り計らっています(続く)。
それでは2年に1回の参加は保障するだけになってしまいます。なるべく事情がないサークルの連没は避けたいと思っていますが、配慮が足りないこともあると思います。ご容赦ください(続く)。
逆に頻繁に落選するサークルの方は、書類などの確認をお願いします。創作に限らず申込書セットは毎回見直されています。ご注意ください。また、前回受付番号は必ず記載してください。落選の履歴が引き継がれません。
【実績の引継ぎ】
「サークル名が変わりました。受付番号は前回を引き継いでもよいですか?また、販売実績を引き継いでよいですか?」との質問をいただきました。どちらもOKです。ただ、複数に分かれた場合は、どちらが引き継ぐのかを決めてそちらが引き継いでください。ひとつのサークルを複数のサークルが引き継ぐことはできません。
【百合通り】
「百合で男性サークルを固めるのはいかがなものかと」とのご意見をいただきました。さて、現在「百合通り」と呼ばれている一角は、元は「レズビアンストリート」と呼ばれており、比較的男性の視線を嫌う女性の方が中心になっていたため、かなり気を使って男性から隔離していました(続く)。
それが某ジャンルの隆盛を契機に百合に主体がシフトし、描き手読み手共に男性の流入が盛んになり、現在の状況になりました。並びにおいて男女を分ける対応は、その頃からの慣例となりますが、少数でも気になさる方がおりますので、止める気はありません。どうかご理解下さい(続く)。
なお、「レズビアンストリート」「百合通り」のどちらも、サークルさんからのアンケートに書かれていたものを配置担当が呼称として使っています。そんなことにも活用されています。皆さんからのアンケートをお待ちしています。
【椅子が入らない】
「椅子2脚を横に並べられない」との苦情をいただきました。申し訳ありませんが、180cmの机に椅子は3客が限界です。2サークル分4客は無理です。隣と譲り合って3客目を並べるか、後ろを使うなど、工夫してください。西地区では島が狭いので後ろを使うのも大変と思いますが、ご容赦下さい。
【多人数のサークル】
「6人くらいがスペース内に入り込んでいました。違反ですよね。」との御質問をいただきました。以前(C69)のこのコーナーで書きましたが、コミケでは元々は人数のサークルから代表して売り子を3人出して会場前に頒布準備をしてもらうために、通行証を3枚出していました(続く)。
ですから、スペース内に3人以上人がいるのは、「違反」ではありません。ただ、あんまり集まってはしゃぎすぎて周囲に迷惑をかけるのは、“人として”問題のある行為なのは間違いありません。周りの迷惑にならないように各自注意をしてください。
【歩き喰い】
「サークルスペース前でカレーを食べている人がいました」とのアンケートをいただきました。せめてスペース内で食べましょう。通路での飲食は御遠慮下さい。歩き食いはさすがにみっともないですよ。
【日傘注意】
最近、カートや日傘などで危ない目や実際被害にあったなどのアンケートが多々あります。今回は日傘の被害が目立ちました。夏の陽差しがお肌に悪いのは判りますし、日焼け止めも肌に負担をかけますから、日傘を使いたいという気持ちはわかります。(続く)
ただ、傘は長物ですので、振り回しているつもりはなくても足を引っ掛ける・人にぶつけるなどの被害を与えやすいものです。雨の日の傘は仕方ないとして、コミケ当日に日傘までというのは、ちょっと考えてしまいます。
【カード売り場】
「バスカードとビッグサイトカードの売り場が紛らわしく、間違えそうになった。」との苦情をいただきました。販売スペースは各業者さんがやっていることで、準備会から何か指導をすることはありません。間違えないようなアドバイスとしては、みんくるくんがある方が都バスですので、それを目安にしてください。
【デジタル化のコスト】
今回のプレスの特集がデジタル入稿ということで、「デジタル化のコストは馬鹿にならないと思うのですが、皆さん恵まれてるんでしょうか?」とのご質問をいただきました(続く)。
私自身は理系の学校だったせいかPCに抵抗が少ないので、「カメラやオーディオと同じ、高価な道楽品(おもちゃ)」と思っています。結局趣味の品なので、コストという考え方にはそぐわないのではないかと感じています(続く)。
金額的に見ても最近はPCも安価になり、カラーインクをしっかり揃えたり画材に凝ったりするのと、安いPCを組むのではあまり変わらない気がします。どちらも趣味なので同じレベルであり、どこまで金をかけて満足するかということであって、コストという感覚とは違うと思うのですがどうでしょう(続く)?
まぁ、同人誌で散財したり趣味に金をかけている時点で、恵まれていることには間違いがないのでしょうが(笑)。
【イベントの独自性】
「○○というイベントと違うので、サークルが困らないよう工夫をしてほしい」との御要望をいただきました。さて、前にも書きましたが、同人誌即売会はコミケも含めてそれぞれが独立して運営されています。そのイベントの主義主張も様々で、それによって運営形態や規制等もまちまちです。ですから違うことが当然です(続く)。
よりよい形を求めて“このイベントのどこがいいからどうして欲しい”というような前向きなご意見なら、喜んで耳を傾けます。ですが、“○○のようでないから何とかしろ”はイベントの独自性を否定することで、到底受け入れられません。また、何故そのイベントのようでないとサークルが困るのか理解できません(続く)。
それが理想のイベントだと感じるのであれば、そのイベントに行くか、そういうイベントを自分で作ってください。コミケットも理想のイベントを求めて作られたイベントの一つです。そして参加するイベントを選ぶのは、参加者の皆さんです。
【オタクの健康講座】
カタログの「整体のコーナーはいいですね」との御感想をいただきました。まったくです。院長先生には一部スタッフは大変お世話になっています。かくいう私も開業前に実験台にしてもらいました。当日も会場のどこかでスタッフ参加の合間を縫ってメンテナンスをしてくれています。皆さんもぜひ綾瀬まで整体を受けに行ってみてください。
【国際化】
今回、創作少女には海外の作家さんが3組申し込んでいました。国際的になったものだなぁと思いつつ、どう配置したものか悩みました。まぁ、普通に抽選して普通に分類・配置をしたのですが。夏のワールドコン(世界SF大会)でもコミケの紹介展示や講演をしたりして、国際的なPRも着々と行われています(続く)。
「世界征服を目論む悪の秘密結社」コミックマーケットとしては、こういった国際化の流れが進むことは望ましいことですが、一方で、海外からの参加者も増え、対応にも追われてもいます。言葉や習慣の違いなどによる当日のトラブルも多いのですが、それも乗り越えて行くべき問題に過ぎません。皆さんの温かい御支援をお願いいたします。
【原稿マゾ】
「作成過程からイベント参加までの過程を「原稿マゾ」と呼んでいます。ぼろぼろになり完成したときの達成感であり、ランナーズハイであり、お祭り気分への昇華がクセになり、止められません」との感想をいただきました(続く)。
この感覚はスタッフにとっても「スタッフやってる人は、しょせんどこかしらM」という米澤前代表の言葉もあり、非常によくわかります。スタッフをやっていて特に楽しく思うのは、いくつになっても、いつまでも学祭をやっているような、『ビューティフルドリーマー』の感覚を味わい続けられることです(続く)。
そんな風に感じられる場所、他にはありません。いつまでもこうやって遊んでいられるよう、皆さんとこの場所を守り続けて行きたいと思います。
【徹夜問題】
「徹夜の要因となる大手サークルの販売部数の少なさを何とかしてほしい」との御要望をいただきました。先ず大手サークルの販売部数についてですが、答えを言えば“どうしようもありません”。これについては“同人誌がどういうものか”という当たり前の話を再確認するところからしなくてはいけないでしょう(続く)。
同人誌とは自分で描いて自分で出版する、自費出版であるという原則です。自費出版=自分のお金でということです。あくまで資本は個人のポケットマネーなのです。売り上げが個人のものなら、売れ残った在庫とかかった費用も個人のものなのです(続く)。
個人の域を超えた印刷は、借金のリスクを負うことになります。そして売れ残った場合、その借金や在庫の保管場所(倉庫代もバカになりません)という相当のリスクを、個人が負うことになります。誰も肩代わりしません(続く)。
何を持って“少ない”ということもあります。個人のリスク判断によりますが“在庫が必ず掃ける数”が適正量であり、“必ず全員に行き渡る(=必ず売れ残る)数”は余剰であるという考えも成り立ちます。自分で判断して自分の負えるリスクで本を作るしかないのです。誰かが(もちろん準備会も)無責任に何冊作れとは決して言えません(続く)。
次に徹夜の問題をいうなら、その罪悪感の無さを問題とすべきだと思います。個人的にはマスコミにその責を押し付けてよいと思っています。コミケ以外では徹夜は盛況の証として伝えられ、それをすることが主催者にとって歓迎されるべきことと受け取られているのではないでしょうか(続く)?
逆に準備会は“せっかく徹夜してあげているのに、徹夜を悪く言うおかしな連中”と受け取られているのではないか? とすら思います。結局コミケットではカタログなどでの草の根のPRしか出来ないのですが、少しでも“徹夜は迷惑”の意識に広がってもらいたいと思います。
【御猫様来訪?】
アンケートで「諸注意ページを開いてじっと見つめる猫2匹……参加する気満々?」との報告をいただきました。御猫様の来場は我々としても喜ばしい限りなのですが、まことに申し訳ありませんが、御再考願いいたいと思います(続く)。
当日の会場は、猛牛のようなヒトの群れが飢えた野獣のように徘徊するまるでジャングルのような、御猫様方にとって非常に危険な環境にあります。到底御猫様方の安全を確保できる状態にはなく、このような理由でご遠慮願っております。非常に残念ではありますが、どうかご理解のうえご配慮いただけますようお願いいたします(続く)。
という訳(!?)で、当日はペット持ち込み禁止です。
【相互理解】
カタログ、プレスについて「スタッフには当たり前過ぎて、今さらこんなことまでといったことでも、読むほうは助かります。」との御感想をいただきました。逆にスタッフの方も、言ってもらわないとわからないことは多いのです(続く)。

アンケートに書いてあることを読んで「こんなことを言わなくちゃいけないのか」とか、「こういう事に注意した方がいいんだ」といったことがわかることは多いのです。ですから、皆さん、御意見御要望当日やカタログの感想近況報告など何でも結構です、どしどしアンケートに書いてください。

【健勝に】
「病欠をしてしまって、すごいショック。カタログも買って、さぁ追い込みだ!!ってところで入院」、「家族の命が優先です。家族が入院し、付き添いでコミケにいけませんでした」。アンケートでこんな近況報告をいただきました。他にも、毎回このジャンルの少子高齢化についてアンケートに書いて下さる方もいます(続く)。
年齢を取ると自分の無理も利かなくなるし、家族に無理も利かなくなってきます。コミケも年月を重ね、参加者の幅が広がるにつけそういう年代が増えて来ているのでしょう(続く)。
体が資本ですから、息を長く描き続けていくためにも、体を大事にしてください。御家族の健勝も息を長く続けて行くためには大切な環境です。どうか労わってあげてください。(続く)
皆様が(御家族も含め)健勝で楽しく当日を、そして日常の日々を過ごせますよう、切に願います。そして末永くこの場に皆でいられるよう我々もがんばって行きたいと思います。
創作(JUNE)配置担当
【メガネ、侮り難し】
カットがメガネキャラでも「メガネ系に配置不可」指定のサークルさんもあれば、活動概要に「メガネ系」とあってもカットは非メガネキャラの場合もあり……と実に侮れないアイテムであります。ただ、「メガネ系」だけで単純にまとめると、中にショタも高校生もオヤジも含まれてしまうので、扱いが難しいところです。