配置担当
【このコーナーとは?】
「配置担当者の一言コーナー」は今回の申込をベースとして、各担当者がそのジャンルの配置作業を行っていて気がついたこと、またはこれから申し込まれる方へお願いしたいことをお伝えするコーナーです。本音に近い部分で書いておりますので、少々表現がキツいところもあると思いますがご容赦ください。
【順番】
この『一言』の順番ですが、各担当者のコメントは、ジャンルコード順に並んでいます。ジャンルコードについては、コミケットの公式サイトの「ジャンルコード一覧」を参照してください。また、『一言コーナー』の一番最後には、申込書作成時の諸注意をまとめて掲載していますので、そちらもご参照ください。
【バックナンバー】
宣伝しておきますが、過去の「配置担当者の一言コーナー」がバックナンバーとしてコミケット公式サイトにて公開中です。更新が遅れていなければ前回カタログ掲載分までが掲載されていますので、前回申し込んだのに抽選洩れ、どうも書類不備らしいがどこを注意すればいいのかわからない、という貴方! 必見です!!
【その前に雑談……】
え〜まぁ、色々世の中が動いていますが、「コみケッとスペシャル5in水戸」に多数の参加、ご協力誠にありがとうございました! 今、思い返しても、いつもと全然違うノリで素直に楽しかった、と思います。色々ありましたけどね……。
【みとコミケいろいろ】
設営日に椅子半分届かず、というか発注ミス。しかも、並べ終わるまで誰も気がつかなかった、というとんでもないオマケ付き。急遽、追加発注し無事数も揃ったのでなんとかなりましたが、かなり冷や汗ものでした。「こまけぇことはいいんだよ、無事開催できりゃ文句ねぇだろ?」(by設営棟梁) ま、そりゃそうですが……。(つづく)
1日目開催前の悪天候、それにより続々遅れる参加者たち。電車は言うに及ばず、バスも強風により遅れ、このまま天気悪かったらどうしよう……、と不安もよぎりましたが、その後急速に回復し、後に各交通機関とも正常化し、順調に人出は増えていったのでありました。いっぺんに増えて対応が大変でしたけどね。(つづく)
一般入場時、動線の途中に横断歩道がありまして……。地元の警察の方が、手動で信号機を操作しつつ、最大速度で入場させていたのですが、やはりあれが限界だったと……。あの道路、通行止めにしてください、ともお願いしたのですが、さすがに……。(続く)
とまぁ、普段とは違う環境で、やれる限りの「非日常」を水戸に降り蒔いて(笑)、無事閉会できたことは、ホント何よりだったと思います。で、配置担当者としての一番の心配は……「配置したジャンルが閑古鳥だったらどうしよう……」だったわけですが、売れる売れないはともかくも、その心配だけは無かったのは幸いでした。
【コミケット本体に話戻して】
おっと、スペシャルのことだけで前書きが終わってしまうところでした。前回の冬の総括もしてみようと思います。C76の反省からジャンル配置が一部修正され、負荷分散の意味合いから、各地区に混雑ジャンルがさらに配置されるようになりました。それにより、C77では入場に関しては大きな混乱は無かったように思います。(つづく)
そしてC78では、普段2日目終了後に行うブロック撤去を一部1日目終了後に前倒しして行い、その代わり3日間とも撤去しないブロックが存在します。詳しくはアピールや、カタログでご確認下さい。この対応によっての総参加サークル数に変更はありません。今後も状況により一部の見直しがあり得ます。
【オンライン申込】
オンライン申込が全体の約6割ちょっととなりました。オンライン申込だとシステムがチェックしてくれるから不備がないと思っているあなた! そんなことはありません。サークル名のスペルミスやカットの不備、住所の番地抜け等で、抽選漏れも増えています。転ばぬ先の杖「配置担当者の一言コーナー」、お役に立ちますよ〜!
創作(少年)配置担当
【創作(少年)というジャンル】
「創作(少年)」は、小さなお友達から大きなお友達まで、幅広い年齢層が集うジャンルです。 厳密な線引きは難しいとおもわれますが、「男性向」的な内容が含まれている活動をされている方については、 そこのところを考慮にいれてジャンルを選んで申し込んでいただければと思います。
創作(少女)配置担当
【スタッフの声かけについて】
「スタッフが会場整理の注意喚起を遠慮しているように見える」との御意見をいただきました。最近はスタッフが周囲に対して声を張り上げるのではなく、それをうるさいと感じる近隣に配慮して、声を掛けるようにする傾向があります。(つづく)
また同時に「がなると聞こえない」との御意見もいただいています。こういった声もあって、最近ではあまり大声を出さないようになっています。聞きやすい大声というものはなかなか難しいもので、声楽をやっているわけでもないスタッフ全員がちゃんとできるかは、残念ながら疑問です。
【倒れている人を見かけたら】
「倒れた人がいたが、皆それを遠巻きに見ているだけ」とのご意見をいただきました。倒れている人や具合の悪そうな人を見かけたら、準備会スタッフに声をかけてください。救護室で対応します。救急車が必要な場合は、救護室のスタッフが症状を確認してから手配しますので、携帯から直接119番をしないようにお願いします。
【木製の椅子】
「木の椅子がぐらぐらして壊れていないか怖い。全部パイプ椅子にできませんか」との御要望をいただきました。壊れているものは取り替えます。最寄の準備会スタッフまで声をかけてください。しかしながら、申し訳ありませんが、全てをパイプ椅子にするのは無理です。(つづく)
現在一回のコミケットで借りているる椅子の数は、サークル分だけで約2万4千脚。これにその他の場所での使用量や予備を加えて、約2万5千脚にもなります。こんな在庫を抱えた会社があるわけではないので、都内中から机・椅子をかき集めて、何とか足りさせているのが現状です。種類まで文句は言えません。(つづく)
【当日のトイレ事情】
「場内にも仮説トイレを」との御意見をいただきました。ごめんなさい。トイレを置く場所があったらサークル数を増やしたいです。代わりに当日は男子トイレを一部女子用に変更しています。(つづく)
「男子トイレの女子トイレへの変更をもっと判りやすく」とのご意見もいただいています。なるべくわかり易いPOPをと研究中です。最近は、事前にカタログに変更の予定が記載されています。壁面やカタログの限りあるスペースを使っての事ですのでわかりにくいこともあるかと思いますが、ご容赦ください。
【ジャンルの当選率】
「人気のあるジャンルを多く配置している」との御意見をいただきました。前回も書きましたが、基本的には申込の割合通りに配置数が割り当てられれています。人気のあるジャンルは申込数が多いので、配置数も多くなります。「当選は申し込み数の何割」という当選率はジャンルの大小に関わらず概ね同じになっています。
【当選数について】
「私の周りでも落選が増えた」との御感想をいただきました。いや、まあ確かにそうでしょう。ここ最近、申込数が増えましたが、当選数は変わっていませんので、その分落選数が増えることになります。(つづく)
自分の表現を発表したいと、申込が増えるのはありがたいことですが、会場というパイは同じなので当選数は変わりません。では、新しい参入者が悪いのかといえば、彼等彼女等がいなくては「場」が停滞してしまい、若者文化の発展と振興というコミケの目的が果たせなくなってしまいます。仕方ないというしかないのでしょう。
【ジャンル内の分類について】
「隣が同じ地域の人で楽しかった。傾向だけでなく地域で分けるのも横のつながりができるのではないでしょうか」との御意見をいただきました。他にも「ジャンル内で、さらに細かく分けているようですが、必要なのでしょうか? 大まかに分けてしまえば、色々なものが混在していても良いのでは」との御意見もいただききました。(つづく)
実は大昔、阪神大震災のときに一度、ジャンル傾向によらず都道府県順に配置するというのをやりました。まぁ、どれくらい不評だったかは御想像にお任せします。幾分かは面白がってもらえましたが、その後2度としていないことから……。(つづく)
ジャンル分けについて聞かれたとき、必ず引き合いに出すことがあります。大昔まだコミケでジャンル分け配置がされていなかったとき、当時特に大きな流行であった高橋留美子系だけをまとめて配置したときに、ラムちゃんを比べられているようでいやだ、という感想をもらったことがあります。(つづく)
今となっては考えられない感想なのでしょうが、当時は結構いただきました。こういう声があることも忘れてはならないと思っています。細かいジャンル分けを求める人もいればそうでない人もいます。何がよい配置なのか人それぞれですが、少しでも多くの方に喜んでもらえるようにがんばりたいと思います。
【概要と百合について】
「友人からどうすれば百合通りの配置されるかと聞かれて、概要に百合と書けばよいのではと答えました。百合のサブジャンルがあればよいのに」との御意見をいただきました。(つづく)
百合だけではなくすべてのサブジャンルで、配置の割振りについては概要などを見て決めています。ですから、どのような場所に配置されたいかは概要に書いていただけるようお願いします。仰る通りで正解です。(つづく)
次に百合のサブジャンルについてですが、創作(文芸)との兼ね合いでやっていません。この2つに百合サークルが来ているため、どちらかに準備会で誘導するのではなく、サークルさんが据わりのいい方を選んでいただいた方が良いとの考えからです。御理解をお願いいたします。(つづく)
配置責任者:割り込みます。申込書セットを見ればわかる通り、創作系って、敢えてサブジャンルを作っていないところがあります。なぜなら、創作ってサブジャンルで割り切れるようなものではないと思うからです。責任者としては「百合」って、カテゴライズを作ることには、相当抵抗があるのですが……。
【島単位での傾向分け】
「島単位で傾向分けして欲しい」との御要望をいただきました。気持ちはわかりますが、サブジャンルごとの抽選率で当選数を決めています。机単位にはなるようにしていますが、島単位でジャンル分けをしようとすると、抽選率に相当ばらつきが出てしまいます。抽選率の方を優先させていますので御了承ください。
創作少女配置担当猫小人
【グッズと本の区分け】
「難しいのでしょうが、グッズと本の区分けを明確に」との御要望をいただきました。動物ジャンルから回答させていただきます。申し訳ありませんが、現状の頒布物概要と販売実績¥予定だけで、サークルの実態をすべて正確に把握するのは無理です。(つづく)
グッズと本の両方を出しているサークルも多く、どちらがメインかは書類だけでは判断が難しいのが現実です。又、ジャンル分けのほうが優先する部分もあり、グッズだけを固めて配置するのも無理があります。御容赦ください。
【元ネタのあるグッズ】
元ネタのあるグッズ(○○のグッズを作っています)は、元ネタのジャンルへの申込をお願いします。グッズ等であっても、元のジャンルの作品の一環です。間違えないように御注意くださいって、なんで、創作(少女)配置担当が注意しているのでしょう……。
【猫の苛立ち】
「マンレポを読んでいると猫が邪魔をしてくる」とのお話をいただきました。会場に行けなくて、猫様も苛立っておられるのでしょうか? サークルチェックを先にしろ、との叱責をされているものと思います。(つづく)
猛獣のような人の闊歩する会場は、御猫様の安全を確保できるような場所ではなく、御来場を諦めていただいております。代わりに成果物を楽しみになさっていることと思います。御猫様の分までがんばってください……。というわけで、会場はペット同伴禁止です。
創作(JUNE)配置担当
【ゲイ・コミックについて】
すでに何度か申し上げたとおり、申込ジャンルがJUNEで、作品傾向が「ゲイ・コミック」(主として男性読者向け)の方は、「頒布物概要」にその旨をご記入ください。実際、いわゆる「BL」を扱う男性の申込も一定数あるため、代表者の性別をもとに作品傾向を判断することはできません。ご協力ください。
【トイレについて】
「コミケの最大手はトイレだった!」という話も聞きますが、「トイレ近くの配置だとうれしいです」とご要望をいただくことが増えた気がします。でも、そのご要望を満たすだけの数がないのです! 実際にトイレ近くの配置になったとしても、それは偶然の結果であって、ご要望を汲み取ったわけではありませんので、ご承知置きを……。
【オヤジ】
「オヤジ受」と「オヤジ攻」が分けられていない、というご指摘がありました。実は、「頒布物概要」に単に「オヤジ」とだけ記入されている場合がかなり多く、それが主な原因と思われます。その「オヤジ」表記の内実は「オヤジ受」が多いような印象ですが、「オヤジ攻」や「オヤジ同士」も当然あるようです。(続く)
そうした事情のため、厳密に峻別することは不可能で、従来「オヤジ系」としてゆるくまとめていたのですが、今回、数の上では少ない「オヤジ攻」と明記された方はできる限りまとめてみました。なお、今後全てを分類するために「オヤジ」のみの表記を書類不備とすることまでは考えていません。
学漫配置担当
【書類不備】
今回も書類不備の極端に多い学漫です。このジャンル特有の学校名記載不備のほかにも、各種記入漏れが非常に多く、今回の落選数の2/3近くが書類不備によるものです。学校サークルなので毎年申し込みの担当が替わって、安定した申し込みは難しいかもしれません。(続く)
ですが、逆に折角のサークルなのですから、代々注意点を引き継ぐことや、複数人でチェックするなど、学漫ならではの書類不備の防止策もあります。担当者としては折角申し込んだサークルが抽選にもならずに落ちるのは残念でなりません。ケアレスミスに注意して、しっかりと申し込みをしてください。
【前回受付番号を書きましょう】
カットに「受かれ」と気合を描き入れて来たサークルさんがいました。それならば前回受付番号を入れましょう。これを元に連続抽選洩れサークルの判別をしています。逆に無いと落選の履歴が途切れて、救済できなくなります。こちらの方が間違いなくご利益があります。
【学校名を記入してください】
相変わらず学漫で申し込んでいて学校名を書いていなかったり、略号だけのサークルが後を絶ちません。サークル名¥カット¥概要のいずれかに略称ではなく正式な学校名を入れてください。50音リストに学校名が記載されるので、サークル名への記入を勧めます。(続く)
学漫は学校漫研などであり、学生サークルやその周辺を対象としています。所属母体となる学校名は必ず記入してください。又、そうでない場合はどのような立場で学漫に申し込むのか頒布物概要欄に記入してください。学校名・理由のないサークルは、書類不備として扱っています。
評論・情報配置担当
【ジャンル違い】
当ジャンルのごった煮的性格上、全ジャンル中、もっともジャンル違いにうるさくないジャンルですが、それでも、明らかに他ジャンルが当てはまるサークルさんは、当ジャンルへの申込は、やめてください。(続く)
アニメ、ゲーム、特撮に関する評論は、それぞれ、ジャンルコード500「アニメ(その他)」、ジャンルコード300「ゲーム(その他)」、ジャンルコード620「特撮・SF・FT」でお申し込みください。
【合体の傾向】
合体申込で、あまりにも傾向の違う合体は、同じジャンルとはいえ、配置が非常に難しくなります。できればやめていただけると幸いです。
【よくわからない自己主張】
自分のサークルはどんな本を出しているのか、頒布物概要にて説明を丁寧にお願いします。説明がないと、意に沿わない場所に配置される可能性がどうしても高くなりますし、まず配置担当者に伝わらなければ、買いに来る一般参加者にはもっと伝わりません。