配置担当
【コミケット83 はじめに】
今年もそろそろ終わりとなりますが、皆さんいかがお過ごしですか? 今回も「配置担当者の一言コーナー」をお送りいたします。最後までお付き合い下さいませ。と、その前にもうこのカタログを手にとっていただけた方の中で、Webカタログの方はどれくらいの方が御覧いただけたのでしょうか? このカタログと併用してください。
【プレス36】
前回の「コミケットプレス36」の特集「配置作業」への感想をアンケートで沢山いただきました。ありがとうございます。意見のほとんどが「労いの言葉」や「参考になりました」でした。また、「もっと機械的にやっているものと思ってました」とのご意見も……。機械的にやってたらこんな苦労しませんて(苦笑)。
各ジャンルには専任(仙人?)の配置担当者がおりまして、日々の生活そのものがそのまま次回の配置に向けての情報収集活動に繋がっている人がほとんどです。趣味や実益も兼ねて日々アンテナを張り巡らせております。また小人さんも含めて数人で受け持っているジャンルもあり、小人さんは全国に散っております(割とホント)(続く)。
コミケットの開催自体が東京で、準備会の事務所も東京ですから、どうしても関東圏だけの情報で配置が行なわれていると思われがちですが、そんなことはありませんよ。我々の情報網を侮ってもらっては困ります(すごく大げさ)。ネットの情報もそうですが、ちゃんと関東以外のイベントもチェック対象としていますからね。
【オンライン関連】
今回のオンライン申込の割合ですが、また若干増えまして約8割です。まぁ、いつものようにオンライン申込なのにも関わらず不備も大量にあるのですが……。具体的な不備の例や申込時の諸注意などは巻末側の方に掲載しておりますのでそちらを御覧下さい。また、ジャンル補足(ジャンル選択後のサブジャンル)については(続く)
各配置担当者が解説及びお願いなどをそれぞれ事細かく書いておりますので、次回の申込作業を行なう前にざっと目を通すだけで、大体の疑問点は解消出来ると思います。郵送申込と決定的に違うのは、「このジャンル補足を正しく選択すると、誤配置の解消に繋がる」ということです。結構大事なんですよ?
サークルカットのカットサイズ変更告知については、ここ数回大々的にやってきましたので、ほぼ問題無く変更後のテンプレートが使われるようになってきました。ただ、まだ若干ではありますが、旧テンプレを使用して作成したと思われるカットを散見します。ご注意下さい。
【ツイッター】
@comiketofficial コミケット準備会では、告知やお知らせ用としてツイッターを利用しています。アカウントは先頭にあるとおりです。基本的にお知らせ用なので頻繁につぶやくことはありませんし、他の方とも絡みませんが、フォローしておくと忘れがちな締切や公式サイトの更新情報、今回の変更事項などを知ることができます。
【一言コーナー】
「配置担当者の一言コーナー」は今回の申込をベースとして、各担当者がそのジャンルの配置作業を行っていて気がついたこと、またはこれから申し込まれる方へお願いしたいことをお伝えするコーナーです。本音に近い部分で書いておりますので、少々表現がキツい所もあると思いますがご容赦ください。
【一言コーナーバックナンバー】
先に宣伝しておきますが、過去の「配置担当者の一言コーナー」がバックナンバーとしてコミケット公式サイトにて公開中です。基本的に前回カタログ掲載分までが掲載されていますので、前回申し込んだのに落選、どうも書類不備らしいがどこを注意すればいいのか判らないという貴方! 必見です!!
創作(少女)配置担当
【失敗のお詫び】

まず、お詫びから。「傾向が随分と違う。一言で書かれた変化とも一寸考えにくいし……」という苦情をいただきました。誠に申し訳ありません。お詫びするしかありません。私の力不足でご迷惑をおかけしています(続く)。

で、もう一点。「コミケットプレス」でのアンケート等には、前にこのコーナーで書いたのと同じことも書いているのでわかる人には覆面が剥がれていましたので、居直って書きます。「配置がエールになっていない」とのお叱りをいただきました(続く)。
こうありたいという意欲が空回りして、実力が伴っていないことをご指摘いただき、返す言葉もありません。数と場所のせめぎ合いの中で配慮などできる限りしたいと思っていますが、それが十分行き届いているとはやはり思っていません。力不足をお詫びいたします(続く)。
抽選という数や配置の場所など様々な制限の中、精一杯やっているつもりではいます。力不足ではありますがどうか御理解の上お付き合いいただければ幸いです。
【配置の傾向】
「配置の傾向が固まりすぎていて、色々な人に見てもらえない」というご意見をいただきました。前回あたりまで変化について書いていましたが、ある程度の安定性は必要ですが、固まりすぎてもいけないと思って、適当にシャッフルするようには意識しています(続く)。
ただ、さきほど書いた失敗もありまして、あまり違っても問題がありますので、その辺はバランス感覚を研ぎ澄ませて行きたいところです。その昔、今のようなジャンルわけが始まる前に、留美子系だけまとめた時「ラムちゃんばかり並べられて比べられるようで嫌だ」という感想をいただいたことを忘れていません(続く)。
きっちり固めた方が良いという理想がある一方で、こういう理想があることも忘れずに、より良い配置を目指して行きたいと思います。
【配置特集の反響】
「自費で本を買っているとは思わなかった。見本誌を見ているのかと思っていた」という感想をいただきました。えー、見本誌の実態を知っている立場からすると、「トラック3台分の人の背丈より高い段ボール箱の山の中から、目的の箱を探し、運び出すことの困難さ」がわかっているので、無理です。自腹切って多量の本を買っています(続く)。
で、具体的な額が出たことの反響もいただきました。確かに配置担当で無かったらこう言う本の買い方はしていないと自覚をしていますが、本来本好きが高じて任せてもらった仕事のことですので、金銭的にも人間関係的にも正直負担も大きいですが、そこはそれ結局は喜んでやっています(続く)。
その他、「コミケットプレス」の配置特集を受けて、様々なアンケートをいただきました。色々と励ましのお言葉をいただき、感謝にたえません。失敗もありますが。がんばって行きますので、今後ともよろしくお付き合いいただきたいと思います。
【振り返ること】
前回の「コミケットプレス」で、コミケットの分裂騒ぎが取り上げられ、結構反響がありましたので、尻馬に乗って私的な事を書かせていただきます(続く)。
私はちょうど分裂したすぐ後にこの世界に入ったのですが、当時はこんな狭い世界でスタッフをやる人など限られ、同じようなところから人を集めているわけで、結局直接諍いをした人たち以外はあまり面子は変わっていないものなのです(続く)。
入ったばかりの若造としては両方のベテラン方のお世話になっていました。で、前回配置明け直後、私の世話をしてくれていた分裂時のコミックスクエア(コミケットを出た方々が作った即売会です)の主要メンバーのお一人が他界なされました(続く)。
締切の2日後で、亡くなる前日その方と飲む機会があったのですが、配置明けの疲れから欠席してしまったことが悔やまれてなりません。その日はいつものように皆と楽しそうに飲んでいたとのことでした。その翌朝急逝したと連絡が入りました。本当に急なことでした(続く)。
分裂などという言い方ですが、双方の話を聞いて始めて俯瞰できるものと思っています。彼からはまだまだ聞き出したいことがありました。米ヤンにせよアニジュンさんにせよ彼にせよ、この世界の黎明期を語ってくれる人がまたいなくなってしまいました(続く)。
「歴史を学ぶのは同じ過ちを繰り返さないため」……確か『ダグラム』のサマリン博士の言葉でしたか。確かに昔のことなのでしょうが、「今とは違うのだから関係ない」と無視するのではなく、過去を受け止めてその先に進んで行かなくてはいけないと思っています。皆さんと一緒にそうやってこの場を作り続けて行きたいと思います。
創作(JUNE/BL)配置担当
【ゲイコミックについて】
初申込の方のためにも、繰り返し申し上げますが、申込ジャンルがJUNE/BLで、作品傾向が「ゲイコミック」(主として男性読者向け)の方は、「頒布物概要」にその旨を必ずご記入ください。書き方は「ゲイコミック」か「男性向け」だと明確ですが、「ホモ」では判断に迷います。「ガチホモ」ならほぼ迷いませんが……(続く)。
「JUNE/BLは女性向けジャンルなのだから、ゲイコミックはジャンル違いでは?」というご指摘も一部にはあります。これについては、まだBLという言葉もなく「耽美系」と呼ばれていた時代に、創作(JUNE)に申し込んだ男性向けゲイコミックサークルを受け入れてきた経緯があるとご理解ください。
【ショタについて】
最近「男性向けショタ」と明記される方が時々あります。これもゲイコミック同様に受け入れていますが、今のところその他のショタと厳密には区別して配置していません。明記されない場合、男性執筆者だから作品も男性向けと決めつける訳にもいかないので、今後数が増えない限り現状維持のつもりでいます。
【JUNE/BLでも二次創作(パロディ)はすべて不備扱いです】
当ジャンルは創作ジャンルですので、パロディでの当ジャンルへの申込は「ジャンル違い」で不備扱いになる典型例です。元の作品に対応したジャンルで申し込んでください。例えば、BL小説ならFC(小説)、BLマンガならFC(少女)、BLゲームならゲーム(恋愛)となります。
【自主制作BLゲーム主体のサークルはゲーム(恋愛)へ】
JUNE/BL(あるいはゲイ・コミック)のテイストを含んでいても、ゲーム制作が主体であれば、当ジャンルではなく、ゲーム(恋愛)で申し込んでください。当ジャンルへの申込は不備扱いとなります。
【COMIKET PRESS 36「配置作業」特集について】
いくつかご意見・ご感想をいただきました。「問題サークルには、愚痴を書くのではなく直接注意すべき」とのご意見もありましたが、実は必ずしも「配置担当者=当日の当該ジャンルの担当スタッフ」ではなく、指示系統の混乱を避けるため、直接注意を与えるのは控えております(続く)。
混雑サークルの時限販売による混乱を想定して配置作業を行うことは不可能ですから、当該の方々には自重をお願いしたいところです。もちろん、館内担当のスタッフから混雑等の情報が上がってきますので、次回の配置作業に生かしておりますが、できるだけ自分の目でも館内の様子を見て回っております(続く)。
なお、その際に配置担当である旨を告げることはありません。以前「会場でJUNEの配置担当を名乗る人が……」との指摘がありましたが、それで利益を得ようとするなら詐欺行為ですよね。当ジャンルにおいて「私が配置担当者」と公言する人はニセモノです! 昔の「ダミー先生」の出没を思い出します(続く)。
今回、上記特集へのご意見・ご感想をいただき、それに対していくつか書かせていただきましたが、『コミケットプレス』をお持ちでない方にはわかりにくい内容で申し訳ありません。本来「一言」のコーナーは、円滑な配置作業のため、参加申込をされる方々にお願いする場と心得ておりますので、次回からは通常モードに戻ります。
学漫配置担当
【学校名を記入してください】
毎度書いていることですが、相変わらず学漫で申し込んでいて学校名を書いていなかったり、略号だけのサークルが後を絶ちません。サークル名・カット・頒布物概要のいずれかに略称ではなく正式な学校名を入れてください。50音リストに学校名が記載されるので、サークル名への記入を強く勧めます(続く)。
販売実績・販売予定に記載されている会誌名で、どこの学校かはある程度わかるのですが、私がわかってもしょうがありません。頒布物概要だけでも良いことと書いてはありますが、カタログを見た人がちゃんとわかるように書くよう考えてください(続く)。
学校名を○大とか英字3−4文字で書いてくるサークルも多いのですが、それだけだとほとんどの場合判別できませんので、ちゃんと正式名称をどこかに入れてください。なお、「コミケットプレス」に過去の記事が載りましたが、学校名を間違えるのは論外です(続く)。
サークル名に正式名称を書き、カットには略号だけというサークルさんがいます。学漫では正式名称が極端に長くなることが多々あるという事情から見逃していますが、他のジャンルでは書類不備の場合も多いです。うまく工夫してください。
【学校名を記入してください 余談】

英字3文字の学校名を書いてきたところがあったので、略号だろうと確認をしたら、本当にそんな名前の学校がありました。他にもカタカナ横文字の昔では一寸考えられないような名前の学校があり、世の中の変化に追い付いていけない自分を痛感してしまいます。受験ガイドって貴重です。

【販売予定】
ここ数回、販売予定数を書いていないサークルが急激に増えています。活動の実績があれば学祭などで会誌を当然発行しているはずですし、半年先でもそうした発行予定はあるはずです。ちゃんと記入してください。書いていないところは、なぜコミケに参加するのか、その理由を問われていると思ってください。
【学校の参加】
法人としての学校、学部やコースなどでの参加は、法人参加になりますので企業スペースへの申込をお願いいたします。ゼミ等で学生の自主的な参加であるならば、学生が申込んでください。先生方が自分で申し込む気持ちはわかりますが、学生の自主性の涵養を鑑みて対応をお願いいたします。
【書類不備の憂慮】
「コミケットプレス」で情報収集に学祭を歩いていると書いたところ、反響をいただきましたので調子に乗って少し書きます。この原稿を書いている10月末の時点で既にいくつかの学祭を歩いていますが、その中でもう2つも¢第1回○○祭£というものに行きました(続く)。
めったにあることではないものが、11月の集中期を前にしてこれです。大学¥キャンパス再編の動きをこんな形で実感しています。ほかにも、大規模な校舎の建て直しをしている学校がいくつもあり、そのでき上がり具合や新校舎を見るのが学祭に行く楽しみの一つになっています(続く)。
担当としては、再編等に絡んでサークルがどうなって行くのか、興味深く見守っているところです。また余談ですが、学祭の時期も早くなっており、文化の日や体育の日といった時節の催しと、世の中が関係なく回るようになったことを感じます。せめてコミケは夏冬の風物詩でありたいものです。
【Cさんの御無体】
こんなアンケートがありました。「学祭によその大学の卒業生が来て、昔話をして怖かった。コミケでもよそのサークルはこんな人なのかと怯えていましたが、周りのサークルはいい人ばかりなので安心しました」(続く)
事務所でこれを読んでいて、Cさんがこんなことをほざきやがりました。「あ、多分それ私。」……一体何をやってやがります、この人は。こんな人ばかりではないので、不安がらずに申し込んでください。