保存ファイルの形式

Comiket Catalog Browserの保存ファイルは、カンマ句切りのCSV形式です。これは他のプログラムでも取り扱えるように、一般的な形式にしたものですから、是非有効活用して下さい。

※ファイルの構造は前回と同じです。

※Mac OS X版は、保存形式が違います。

本ファイルの改行コードは、Macintoshで保存した時は0x0d、Windowsで保存した時は0x0d0aになります。将来はこれに0x0a(UNIX系OSの改行コード)が加わるかもしれません。従いまして、このファイルを利用するプログラムは、改行コードが0x0d、0x0d0aのどちらでも読める必要があり、これに加えて改行コードが0x0aでも読めることが望ましいです。

ファイルの先頭行には、ファイルに関する情報が、項目ごとにカンマで区切られ、下記表の順番で入っています。これにより第何回のコミケの保存データか、どのOSで保存したのかが分かります。

項番 データ名 備考
1 signature ファイルを判別するための、"CATAROM"という固定の文字列。
2 バージョン ファイル形式のバージョン。"100"という文字列が入っており、これはバージョン1.0.0を意味する。
3 イベント名 第何回目のコミックマーケットの保存ファイルかを判別するための文字列。今回は、"ComicMarket63"という文字列が入っている。
4 OS種別 保存したOSの種類。"MacOS"か"Windows"のどちらかで、これによりどちらのOSで保存したかを判別できる。これは格納されている漢字コードに影響を与える。なお、将来はこの二つ以外の文字列が入る可能性もある。

将来、この後ろに新たな項目が追加されるかもしれません。従いまして、このファイルを利用するプログラムは、これ以降に項目があっても無視する構造が望ましいです。

2行目以降は、チェックしたサークル、あるいはメモを書き込んだサークルを1レコードとし、それぞれを行単位で格納しています。1レコード内のデータはカンマで句切られ、次の順番に並んでいます。

項番 データ名 備考
1 サークルのシリアル番号 サークルデータ(C63ROM1.TXT〜C63ROM3.TXT)の先頭行を0とする、何行目のサークルかを表す。サークルデータは1日目、2日目、3日目の順番で繋がっているものとみなして行を数える。現在は存在しないが、将来、この後ろに抽選漏れサークルも続けて、格納できるようにする可能性がある。
2 チェックカラー番号 0〜6の整数。1〜6はチェックしたカラーの番号を表す。0の時はメモが記入されていてサークルがチェックされていない場合である。チェックカラー番号は、将来、7以上の値が加わる可能性がある。
3 ページ サークルデータのページ番号と同じ値が入る。
4 カットインデックス サークルデータのカットインデックスと同じ値が入る。
5 参加曜日 サークルデータの参加曜日と同じ値が入る。
6 配置地区 サークルデータの配置地区と同じ値が入る。
7 ブロック名 サークルデータのブロック名と同じ値が入る。
8 スペース番号 サークルデータのスペース番号と同じ値が入る。
9 ジャンルコード サークルデータのジャンルコードと同じ値が入る。
10 サークル名 サークルデータのサークル名と同じ値が入る。
11 執筆者名 サークルデータの執筆者名と同じ値が入る。
12 発行誌名 サークルデータの発行誌名と同じ値が入る。
13 URL サークルデータのURLと同じ値が入る。
14 メールアドレス サークルデータのメールアドレスと同じ値が入る。
15 補足説明 サークルデータの補足説明と同じ値が入る。
16 配置図のX座標 サークルデータの配置図のX座標と同じ値が入る。
17 配置図のY座標 サークルデータの配置図のY座標と同じ値が入る。
18 メモ カタログブラウザ上から入力されたメモの内容が入る。ただし、メモの中の改行コードは、「\n」という2文字の文字列で表現する。これにともない、「\」そのものは、「\\」とこれを二つ続けることで表現する。
19 サークル名の読み仮名 サークルデータのサークル名の読み仮名と同じ値が入る。

3〜17及び19は、一部項目の順番は異なりますが、カタログCD-ROMのサークルデータと同じ内容が入っています。ただし、Macintosh版で保存した時は、機種依存文字は可能な限りMacの文字コードに変換し、「仝」もハートマークに変換しています。

データの中にカンマも含められるように、一般的なCSVファイル同様、各項目は次のような仕様になっています。

なお、特に必要が無い場合でも、各項目はダブルクォートで括ってもかまわないことになっています(実際、Windows版はそうなっています。)。

メモの中の改行コードを「\n」で表現するのは、標準的なCSVファイルとは仕様が異なりますが、これはエディタのようなCSVを意識しないソフトでも行単位で編集ができるようにと配慮したものです。これに伴い、「\」そのものは、これを二つ続けることにより表現しています。

各レコードの後ろには、将来、新たな項目が追加されするかもしれません。従いまして、このファイルを利用するプログラムは、想定より項目数が多くても、増えた分は無視する構造が望ましいです。

このファイルを別のプログラムで変更する時は、行単位で処理し、各行内の各項目の内容は変更しないで下さい。行単位でしたら、ファイルを分割したり、削除を行ったり、順番を入れ替えても大丈夫です。ただし、ファイルに関する情報が入っている一行目だけは、絶対にそこになければなりませんので、違う行と入れ替えたり、削除をしたりしないでください。ファイルを分割した時は、両方に一行目を入れて下さい。なお、Macintosh版では、たとえ一行目以外の行の順番を入れ替えたとしても、読み込んで再度保存すると、カタログの順番に戻ってしまいます。

Macintosh版では、保存ファイルのリソースフォークに、閉じる時に最後に見ていたページや、印刷設定の情報等が入っていますが、これは消えても影響ありません(Windows版で保存したり、他のソフトで編集すれば、これは消えます。)。次に開いた時、最初のページが開き、印刷設定は初期値に戻るだけです。

Macintosh版では、Windows版で保存したり、他のソフトで編集したりしてクリエイターが変更されると、ナビゲーションサービスが有効な場合は、その保存ファイルがOpenダイアログから見えなくなるかもしれません。この場合は、Openダイアログの表示を、「種別が明白な全ての書類」から「読込み可能な全ての書類」に変更してください。