その他配置担当
【ここは最後の選択肢】
このジャンルは、申込書セットに「作品名、作家名、雑誌名などが特定できる場合と、ジャンルの複合の場合は“その他”以外で申し込んで下さい」と書いてあることから明らかなように、他に選ぶ選択肢がない場合のみ、使用してください(続く)。
ですので、『ハリー・ポッター』とか『地獄少女』などで、このジャンルに申し込まれても(実例アリ)正直困ります。また、オリジナルの場合は、「創作(少年)」「創作(少女)」「創作(文芸・小説)」で基本的にお願いします。
【カタログにその他ジャンルがない理由】
で、実際に配置する場合は、一番親和性が高そうに見える「評論・情報」と一緒に配置していますので、カタログ上には「その他」の配置がないのでした。
配置担当
【募集】
ぶっちゃけ、昨今のカップリング表記の多様化に配置担当者がついていけておりません(いや、お恥ずかしい)。というか、個人が勝手に作っているだけかもしれないのですが、それに振り回されているのも確かです。また、同じ表記方法でもジャンルにより解釈が違うものもあり、どうすりゃいいものかと……(続く)。
そこでジャンル間を越えて「カップリング表記」についてある程度精通してらっしゃる方、もしくは自ジャンルにおいては「この様な表記方法があり、意味としてはこんな感じです」と解説できる方からの情報をお待ちしております。次回申し込み時にアンケートもしくは別紙としてお送りください。よろしくお願いします(続く)。
と、毎度募集をかけましたところ、何通かお送りいただきました。ありがとうございました。今後の配置作業の参考にさせていただきます。また、これからも新しいジャンルで新しい言葉や記号が生まれてくると思いますので、ご自分の活動しているジャンルで気になることがありましたら、これも含めてご意見をお待ちしております。
【短冊の書き方】
申込書に書いてあることをもう一度細かくおさらいしていきましょう。これだけでサークルカットや短冊についての書類不備はほとんど無くせるはずです。連続で落ちているサークルさんももう一度見返してみれば、ミスは無くせると思います。次回申し込みの際の参考にしてください。
『各記入欄にD.配置用データの内容を正確に書き写して下さい。』 まぁ書いてある通りですが、意外とミスも多い部分です。特に「サークル名(カナ)の表記ミス」「前回申込や販売数の未記入」「活動概要の食い違いや表記内容の違い」などが目立ちます。あくまでも同じものを忘れないように書いて下さい。
『短冊を2枚以上送付した場合は、書類不備とします。』 予備は入れなくて結構です。また既にカット部分を切ったものを用意してくださる方もいらっしゃいますが、これも結構です。逆に、短冊からカット部分を切り取ってしまった場合は書類不備となります。申込書の二片の内の片方は書き損じたときの予備です。
『スミ一色(ボールペン、鉛筆は禁止)で書いて下さい。』 カット部分で鉛筆やボールペンを使用して描かれたサークルカットでは、書かれた部分がかすれたり印刷に出ない可能性が高いです。ちゃんと印刷に出ない以上、カタログに掲載しても意味が無いとして、上記筆記具での記入は書類不備として扱っています。(続く)
また、プリンタで出力したカットでも、しっかりとした白黒2値、またはグレースケールで印刷されたものでなければやはり書類不備となります。結論として、意図したものがカタログ掲載時に出れば構わないのですが、そうでないと判断されたものは、書類不備と扱われてしまいます。十分に注意してください。
最近のプリンタの癖なのかもしれませんが、白黒二値で印刷したのにも関わらずうっすらと他の色が載っているものや、全体が赤み、青み、緑がかった色で印刷されている物をたまに見かけます。プリンターやインク、紙の特性を理解しカタログ作成時まで変色を起こさないような研究を各自忘れないでください。
『活動概要の記載に沿った内容で書いてください』 単純な話です。Aというアニメの本を出すと書いてあって、カットがBというアニメのキャラだったり、書いてあるカップリングからは想像できないようなカットだったり、一般向けと書いてあるのにカットが激しかったり……というのはやめてください。
『左上にはスペースナンバーを入れますので、何も記入しないで下さい。また、紙、トーン、保護フィルムなどを上から貼らないで下さい。』 ようやく減ってきましたが未だにここの不備が多いので、詳しく書きましょう。まず、一切の描きこみは禁止です。ここにかかるように絵を描いたりすれば、即書類不備となります。
それからこれはプリンタ出力や、コピーしたものを貼りつけてくる方に多いのですが、左上の部分を切り取らずに、全面貼付されたものも書類不備です。この部分はカタログ編集時、カットがバラバラにならないように印刷に出ない色で配置場所を記入しています。ですので、あらゆる加工は絶対に行わないでください。
『左上の部分を区切っている枠を消さないで下さい。』 ここも同様に不可侵な場所です。枠線を加工したり消したりした場合、やはり即書類不備となります。ですので、カットを貼りつける際にはここにもかからない様に工夫して下さい。もしかかってしまったら、同様の幅で枠を上から書いてください。
『右上の部分は…。基本的にサークル名のみを記入してください。』 最近ではあまりうるさくは言ってませんが、本来はサークル名を記入する場所です。ここを空白にして、カット欄にサークル名だけを書いてくるのはおやめください(サークル名部分が剥がれたと認識され、カット破損の扱いとなるためです)。
『右上の部分を区切っている枠は、なるべく消さないで下さい。』 なるべくですので、別に消してもそのことによる書類不備はありません。逆にサークル名をカット欄に書く場合は、枠線を消してサークル名欄とカット欄が繋がっている様にしてください(前記同様、剥がれたのかこういうカットなのか判らないためです)。
『サークルカットはカタログに掲載される際に約63.8%縮小されます』 意外とこの注意を忘れてカットを作成されている方を見受けます。郵送にせよオンラインにせよ作成したカットを綺麗に掲載してほしいのであれば、まずご自分で印刷してそれをコピー機で少し濃いめに縮小コピーしてみてください。一発で判ります。
『複数サークルの連続したカットはご遠慮下さい。』 合体サークルで多いのですが、二つのサークルカットが連続することで判るようなカットや、鏡写しにしたようなカット、または同じようなデザインで構成されたものも時として連カットと判断されます。合体で申し込まれる方はご注意下さい。
『カットに何かを貼る場合は、半年後に剥離しない状態でお願いします。』 もしこちらに到着した後で、事務作業上でカットが破損したとしても直せる限りは直しますが、貼ってあったものが紛失してしまった場合、直しようが無いのでそのままサヨナラに……。サークル名ロゴや髪のトーンなど、剥がれやすいものはご注意ください。
またプリンタ出力したものやコピーを貼り付ける際の注意点として、紙質と糊との相性に十分注意して下さい。相性が悪いものですと、使用されている物質と化学反応を起こしカット全体が黄色く変色してしまい、酷いものになるとコピーしても真っ黒くなってしまうものもあります。まずはご自分で試してみては?
『ロゴマークなど知的所有権に抵触するものは、使用しないで下さい。』 企業やブランドのロゴマーク、作品のタイトルロゴ、また(TM)などが表記されているものをそのまま使用しないように心掛けてください。難しい問題に発展する事もありますので、疑わしいカットの場合は落選の扱いになると思います。
『写真使用の場合、肖像権や著作権などに抵触しないものにして下さい。』 特に人物が写っているものは、それが例えサークル代表者本人であれ、それをこちらで判断する術はありませんので、使用する際には十分に注意して使用するようにして下さい。使用許諾を受けた際には、その旨を活動概要に明記してください。
出力したカットを貼りこむ際の一番の理想は、①まず左上部分を黒枠部分にかからない様に切る。②外枠の黒枠部分にもかからない様に周りをきれいに切る(もしくは、黒枠を同じ幅分マジックで書く)、③剥がれないように糊でしっかりと貼る(貼る際の注意は前記しています)
恒例となりました困った申込み。①カットがカラーのもの(印刷の設定でちゃんと白黒で印刷してね)、②カットにメーカーロゴや商標が入っているもの(やめておいたほうが無難)、③カットに有名人の写真を使っているもの(場合によってはまずいです)、④短冊の周りをきれいに切っていないもの(点線に沿ってきれいに切ってね)
⑤短冊自体を自作したもの、もしくは短冊ごとコピー(ちゃんと申込書の短冊を利用してください)、⑥カット部分の枠線のみを残しくり抜き、後ろからカットをはめ込む(素直に上から貼って下さい)、⑦短冊入れ忘れ、合体時の短冊入れ違い(間抜けです……)、⑧合体相手とジャンルコードが違う(それ無理、配置できない)
⑨カットをコピーした紙が、裏紙や広告の裏でそのまま裏が印刷に出てしまうもの(もうちょっと、気をつかわれてみては?)、⑩短冊を封入の際に天地を逆に入れてしまったがために、開封作業でカット自体が切られてしまった(だからこちらを上って書いてあるじゃないですか)、⑪カットが真っ白、短冊も真っ白……
⑫カットやトーンの糊付けが甘く剥がれてしまったがために、連没にもかかわらず救済が受けられなくなってしまった(連没救済は不備が無い場合に有効です)、⑬逆に糊が多く、カットの回りにはみ出してしまってカットが糊だらけ(配置用データにくっついて離れないんですよね。剥がしてもビリビリだし……)
【その他の注意】
①配置用データが「山折り」に沿って折っていない(束ねるときに、折りなおすの大変なんですよ)、②申込とカットのサークル名が違う(申し込みがひらがな、カットが漢字も出来れば止めてください)、③アンケートに「○連没です」と書いてあるのに、前回・前々回受付番号が書いてない(せめて2回分は保存しておこう)
④払込受付証明書が貼ってもないし入ってもいない(流石に参加費は払っていただかないと)、⑤真っ白な払込受付証明書が貼ってある(え〜)、⑥貼ってあるのが「払込金受領証」(それはご本人様保存用です、貼るのは右端の「郵便振替払込受付証明書」ってヤツね)、⑦機械振り込みしたもの(窓口でお願いします)
【短冊の書き方】
『サークルカットはサークルの顔です。』 貴方のサークルがどんなサークルでどんな活動しているかは、そのサークルカットでしか判らないわけです。これは当日買いに来てくれる他の方や、実際に配置を行っている我々ですらそうなのです。気合の入ったカットでお願いしますよ。
最後になりますが、連続落選救済も書類不備やダミー申し込み発覚で無効になります。「今回は必ず当選するから」といって気を抜いたり、複数サークルの申し込みをすれば、それはそのまま貴方に「落選」という形で返ってきます。作品発表の機会を、自らの手で摘み取ってはいませんか?
私たち配置担当は、出来る限り多くのサークルを入れ、当日を楽しく過ごしてもらうために配置場所や配置の順番に気を遣います。またそのジャンルを好きであるからこそ本を買いに行き、またはそのジャンルで活動しています。貴方の「好き」は、その申し込み書やサークルカットから、受け止めることはできますか?
【ネット申込】
利用者も大分増えまして、全体の約1/3、ジャンルによっては既に半数以上がオンライン申込になりました。それだけネットやオンライン入稿も一般化してきたのかなぁ、と感慨しております(ぶっちゃけてしまえば、家から出ずに、24時間受付で、カットもゆっくり作れるから、という人も多そうですけど)。
カットがピクセル指定に切り替わりまして、短冊印刷時のモアレについてはほぼ解消されたと思います。ただ実際に掲載されるカタログについての配慮を忘れている方が、実は結構いまして……。モアレもそうですが、トーンの目が細かすぎて潰れたり、文字のポイント数が小さ過ぎて読めなかったり……。63.8%に縮小、忘れないで。
配置担当者に渡されたデータで「アレ?」っと思ったものを列記しますと、サークル名をタイプミスしてたり、氏名のところにペンネームが記入されてたり、住所で番地以降が無かったり、カット左上や外枠を考慮せずに作成されたカットだったり、サークル名入れ忘れてたり、違うサークル名だったり……。慌てないようにね〜。
活動概要ですが、なるべく簡潔に書いてください。短冊は欄が狭いので、文字数の制限に引っ掛かり、どんな内容なのか配置用データを見ないと判らない申込が結構あるんです。あと、改行が多い場合、やはり肝心な所が短冊に印刷されず困ってしまうことが多々ありました。理想は、3〜4行で一文が3〜40文字程度ですね。
後は、コミケットのサイト(検索エンジンで「コミケット オンライン申込」でチェック!)にサークルカット作成時の注意点やサンプルが掲載してありますので、参考にして作成してみてください。基本的に書類不備が無いのですから、前にも書きましたが誤入力だけには十分に気をつけてくださいね。それでは!
【どうでしたか?】
配置担当者の一言コーナーをお送りいたしました。参考になりましたでしょうか? ご意見、ご質問、ご感想などは配置用データ裏のアンケート欄に記入いただければ、全て目を通させていただいておりますので、そちらにお願いいたします。それでは、また次回〜!(もうこんな大強行軍の配置作業は嫌だよ〜、ゆっくりやらせて〜)
和田康義
【一言を原稿にして】
今回ついに小生が一言コーナーの取りまとめを始めてから最大、450件を超えました!!夏から冬の短い間によくぞここまで……配置担当の方ご苦労様でした。それ以上にさぞ鬱積したものがおありだったのかと……いやいや、ともかくカタログをご覧の皆さん。どうかこれから諸注意にはお気遣いいただけますことお願いいたします。