その他配置担当
【ここは最後の選択肢】
このジャンルは、申込書セットに「作品名、作家名、雑誌名などが特定できる場合と、ジャンルの複合の場合は“その他”以外で申し込んでください」と書いてあることから明らかなように、他に選ぶ選択肢がない場合のみ、使用してください。(つづく)
ですので、『とある魔術の禁書目録』、楳図かずお、成人向、パチンコ・パチスロ、ニコニコ動画等で、このジャンルに申し込まれても(C78実例)正直困りますというか、さようならです。(つづく)
また、オリジナルの場合は、「創作(少年)」「創作(少女)」「創作(文芸・小説)」「デジタル(その他)」など、サークル活動に相応しいジャンルで基本的にお願いします。
【カタログにその他ジャンルがない理由】
実際に配置する場合は、一番親和性が高そうな「評論・情報」と一緒に配置しています。したがって、カタログ上には「その他」の配置がありません。
配置担当
【募集】
ぶっちゃけ、昨今のカップリング表記の多様化に配置担当者がついていけておりません(特に簡略形とかね)。というか、個人が勝手に作っているだけかも知れないのですが、それに振り回されているのも確かです。また、同じ表記方法でもジャンルにより解釈が違うものもあり、どうすりゃいいものかと……。(つづく)
そこでジャンル間を越えて「カップリング表記」についてある程度精通してらっしゃる方、もしくは自ジャンルにおいては「この様な表記方法があり、意味としてはこんな感じです」と解説できる方からの情報をお待ちしております。次回申し込み時にアンケートもしくは別紙としてお送りください。よろしくお願いします。(つづく)
と、募集をかけましたところ毎回何通かお送りいただいております。今後の配置作業の参考にさせていただきます。また、これからも新しいジャンルで新しい言葉や記号が生まれてくると思いますので、ご自分の活動しているジャンルで気になることがありましたら、これも含めてご意見をお待ちしております。(つづく)
それよりも何よりも、まずは、ヘンな簡略形とか表記を止めていただき、丁寧に記述していただくのが一番なのですが……。
【短冊の書き方】
申込書セットに書いてあることをもう一度細かくおさらいしていきましょう。これだけでサークルカットや短冊についての書類不備は、ほとんど無くせるはず。連続で抽選洩れのサークルさんも、もう一度見返してみればミスは無くせると思います。次回申込の際の参考にしてください。オンライン申込の方も読んで損はないですよ。
『各記入欄にD.配置用データの内容を正確に書き写してください。』 まぁ書いてある通りですが、意外とミスも多い部分です。特に「サークル名(カナ)の表記ミス」「生年月日や性別、前回申込や販売数の未記入」「頒布物概要の食い違いや表記内容の違い」などが目立ちます。あくまでも同じものを忘れないように書いてください。
『短冊を2枚以上送付した場合は、書類不備とします。』 予備は入れなくて結構です。また切ったカットを用意してくださる方もいらっしゃいますが、これも結構です。逆に、短冊からカット部分を切り取ってしまった場合は、テープで止めてあっても書類不備となります。申込書の二片の内の片方は、描き損じたときの予備ですよ。
『スミ一色(ボールペン、鉛筆は禁止)で書いてください。』 カット部分で鉛筆やボールペンを使用して描かれたサークルカットでは、書かれた部分がかすれたり印刷に出ない可能性が高いです。ちゃんと印刷に出ない以上、カタログに掲載しても意味が無いとして、上記筆記具でのカット記入は書類不備として扱っています。(つづく)
また、プリンタで出力したカットでも、しっかりとした白黒2値(もしくはグレースケール)で印刷されたものでなければ、やはり書類不備となります。結論として、意図したものがカタログ掲載時に出れば構わないのですが、そうでないと判断されたものは、書類不備と扱われてしまいます。十分に注意してください。
プリンタの癖なのかもしれませんが、白黒二値で印刷したのにも関わらず、うっすらと他の色が載っているものや、全体が赤み、青み、緑がかった色で印刷されているものをたまに見かけます。プリンターやインク、紙の特性を理解し、カタログ作成時まで変色を起こさないような研究を各自忘れないでください。
『頒布物概要の記載に沿った内容で書いてください』 単純な話です。Aというアニメの本を出すと書いてあってカットがBというマンガのキャラだったり、書いてあるカップリングからは想像できないようなカットだったり、一般向けと書いてあるのにカットが男性向だったり……。正直な話、そのまま抽選洩れだと思います……。
『左上にはスペースナンバーを入れますので、何も記入しないでください。また、紙、トーン、保護フィルムなどを上から貼らないでください。』 ようやく減ってきましたが未だにここの不備が多いので、詳しく書きましょう。まず、一切の描きこみは禁止です。ここにかかるように絵を描いたりすれば、即書類不備となります。(つづく)
それからこれはプリンタ出力や、コピーしたものを貼りつけてくる方に多いのですが、左上の部分を切り取らずに、全面貼付されたものも書類不備です。この部分はカタログ編集時、カットがバラバラにならないように配置後、印刷に出ない色で配置場所を記入しています。ですので、あらゆる加工は絶対に行わないでください。(つづく)
『左上の部分を区切っている枠を消さないでください。』 ここも同様に不可侵な場所です。枠線を加工したり消したりした場合、やはり即書類不備となります。ですので、カットを上から貼りつける際には、ここにもかからないように工夫してください。もしかかってしまったら、同様の幅で枠を上から書いてください。
『右上の部分は…。基本的にサークル名のみを記入してください。』 最近ではあまりうるさくは言ってませんが、本来はサークル名を記入する場所です。ここを空白にして、カット欄にサークル名だけを書いてくるのはお止めください。(サークル名部分が剥がれたと認識されます。また、オンラインでもカット不備の扱いとなります)
『右上の部分を区切っている枠は、なるべく消さないでください。』 なるべくですので、別に消してもそのことによる書類不備はありません。逆にサークル名をカット欄に書く場合は、枠線を消して、サークル名欄とカット欄が繋がっているようにしてください。(前記同様、剥がれたのかこういうカットなのか、わからないためです)
『サークルカットはカタログに掲載される際に約63.8%縮小されます』 意外とこの注意を忘れてカットを作成されている方を見受けます。郵送にせよオンラインにせよ、小さい文字や細かいトーンやグラデは、まずつぶれます。確認方法としては、まず印刷して、それを少し濃いめに掲載時の大きさで縮小コピーしてみてください。
『複数サークルの連続したカットはご遠慮ください。』 合体申込で、二つのサークルカットが連続することで、わかるようなカットやレイアウト、鏡写しにしたようなカット、または同じようなデザインで構成されたものも時として連カットと判断されます。(特にオンライン申込でのこの不備が多くなってます)
『カットに何かを貼る場合は、半年後に剥離しない状態でお願いします。』 もしこちらに到着した後で、事務作業上でカットが破損したとしても直せる限りは直しますが、貼ってあったものが紛失してしまった場合、直しようが無いのでそのままサヨナラに……。サークル名ロゴや髪のトーンなど、剥がれやすいものはご注意ください。(つづく)
また、プリンタ出力したものやコピーを貼り付ける際の注意点として、紙質と糊との相性に十分注意してください。相性が悪いものですと、使用されている物質と化学反応を起こしカット全体が黄色く変色してしまい、酷いものになるとコピーしても真っ黒くなってしまうものもあります。まずはご自分で試してみては?
『ロゴマークなど知的所有権に抵触するものは、使用しないでください。』 企業やブランドのロゴマーク、作品のタイトルロゴ、また(TM)などが表記されているものをそのまま使用しないように心掛けてください。難しい問題に発展する事もあります。
『写真使用の場合、肖像権や著作権などに抵触しないものにしてください。』 特に人物が写っているものは、それがたとえサークル代表者本人であれ、それをこちらで判断する術はありませんので、使用する際には十分に注意して使用するようにしてください。使用許諾を受けた際には、その旨を頒布物概要に明記してください。
出力したカットを貼りこむ際の一番の理想は、①まず左上部分を黒枠部分にかからない様に切る。②外枠の黒枠部分にもかからない様に周りをきれいに切る(もしくは、黒枠を同じ幅分マジックで書く)、③剥がれないように糊でしっかりと貼る(メンディングテープは確実に剥がれます、プラスチック糊も粘着力が弱いです)
全然減らない困った申込。①カットがカラーのもの(白黒で作成してください)、②カットにメーカーロゴや商標、元作品をそのまま使用しているもの(勝手に使っちゃダメ)、③カットに有名人の写真を使っているもの(うるさいですよ?)、④短冊の周りをきれいに切っていないもの(点線に沿ってきれいに切ってね)(つづく)
⑤短冊自体を自作したもの、もしくは短冊ごとコピー(申込書の短冊を利用してください)、⑥カット部分の枠線のみを残しくり抜き、後ろからカットをはめ込む(素直に上から貼ってください)、⑦短冊入れ忘れ、合体時の短冊入れ違い(実はオンラインでも多い)、⑧合体相手とジャンルコードが違う(両方共々書類不備です)(つづく)
⑨カットをコピーした紙が裏紙や広告の裏で、そのまま裏が印刷に出てしまうもの(そういう演出なの…?)、⑩短冊を封入の際に天地を逆に入れてしまったがために、開封作業でカット自体が切られてしまった(短冊裏に注目! ちゃんと書いてあるでしょ?)、⑪カットが真っ白、短冊も真っ白(……)、⑫短冊無し(………)(つづく)
⑬カットやトーンの糊付けが甘く剥がれてしまったもの、⑭逆に糊が多く、カットの回りにはみ出してしまってカットが糊だらけ……。(配置用データにくっついて離れないんですよね。剥がしてもビリビリだし……)
【その他の注意】
①配置用データが「山折り」に沿って折っていない(束ねるときに、折りなおすの大変なんですよ)、②申込とカットのサークル名が違う(スペルミスも含めて違う場合はそのまま書類不備となります)、③アンケートに「○連没です」と書いてあるのに、前回・前々回受付番号が書いてない。(当落に関係なく番号は保存してください)(つづく)
④払込受付証明書が貼ってもないし入ってもいない(流石に参加費は払っていただかないと…)、⑤真っ白な払込受付証明書が貼ってある(え〜)、⑥貼ってあるのが「払込金受領証」(それはご本人様保存用です、貼るのは右端の「郵便振替払込受付証明書」ってヤツね)、⑦機械振込したもの(窓口受付のハンコが必要です)
【短冊の書き方】
『サークルカットはサークルの顔です。』 貴方のサークルがどんなサークルでどんな活動しているかは、そのサークルカットでしかわからないわけです。これは当日買いに来てくれる他の方や、実際に配置を行っている我々ですらそうなのです。気合の入ったカットでできる限り丁寧にお願いしますよ。
最後になりますが、連続抽選洩れ救済といっても、書類不備やダミー申込発覚で無効になります。「今回は必ず当選するから」といって気を抜いたり、複数サークルの申込をすれば、それはそのまま貴方に「抽選洩れ」という形で返ってきます。作品発表の機会を、自らの手で摘み取ってはいませんか?
私たち配置担当は、できる限り多くのサークルを入れ、当日を楽しく過ごしてもらうために配置場所や配置の順番に気をつかいます。また、そのジャンルを好きであるからこそ本を買いに行き、またはそのジャンルで活動しています。貴方の「好き」は、その申込書類やサークルカットから、伝えることはできていますか?
【オンライン申込】
申込全体の約6割がオンライン申込となりました。ここまで浸透するまで意外と早かったのではないかと思います。とはいえ、数が増えれば不備も増えるわけでして……。オンライン申込をされる方向けに、別途注意点を挙げてまいりましょう。
基本的事項ですが「タイプミス」が非常に多いです。また、カット内のサークル名が略しすぎていて元のサークル名が判らなかったり、まったく違うサークル名だったり……。また、氏名がペンネーム、住所が空白や途中で切れている、住所にURLやメアドが書かれている、と挙げればキリがありません。
それと意外なのがサークル名のスペルミスがかなり多いです(1文字多かったり少なかったり、LとRを間違えていたり)。また、不備ではないですけど、カット表記と違うのも気にはなります(全角半角がごちゃまぜだったり、大文字小文字が入り乱れていたり)。入力するサークル名とカット表記は必ず同一でお願いします。
特に住所・氏名については、当選後のアピールやサークル通行証、落選後の振替証の郵送先なのですから落ち着いて入力してください。申込書セットにあります期日より1週間以上経っても「参加受付葉書」が届かなかった場合、誤入力の可能性があります。慌てず、確実に入力してください。
最近、コミケットって国際化したなぁと思います。というのも代表者名に異国の名前を良く見かけるようになったのですが、いかんせん準備会のシステムはまだ韓国語(ハングル)や中国語(繁体字)、ロシア語などに対応してません。また、返金のための払出証書で使える文字も限られています。カタカナや英字での表記をお願いします。
ジャンルコードと共に入力するサブジャンルですが、殆どのジャンルで細かいサブジャンルが設定できるようになっています。そして配置担当者に引き渡される際、このサブジャンルでソートされた状態で渡されます。該当する箇所が判らなければ未選択で構いませんが、逆に選択する場合は間違えないようにしてください。
ほんの少しですが、カット内の罫線位置がずれているものがありました。多分、他のイベント用に作ったサークルカットを代用したのだろうと邪推しますが……。こちらに納品される段階で、circle.ms に掲載されているテンプレートの「短冊B」のものが上から被されて印刷されます。今回見たケースでは……。(つづく)
「カット左上部分がいびつな形で二重になってしまっているもの」「テンプレートの外枠部分を削って作成し、印刷段階でまず縦横比に関係なくテンプレの大きさまで拡大され、上から「短冊B」が上書きされたために上下左右が変に切れてしまっているもの」などなど……。枠も込みでテンプレですから、お気をつけください。
「カットは63.8%に縮小されて掲載されます」この大原則を忘れて作成されているカットをよく見ます。将来的には、データから直接版下が作られるようですが、結局元々の文字サイズが小さければ読めないことに代わりはありません。URL等、横に長く小さいフォントでびっちりと……、というものは大抵つぶれ読めなくなってます。(つづく)
また、黒ベタに白抜きのカットや目の細かいトーンやグラデ、グレースケールのカットなど、カット掲載時に真っ黒にしかならないのではないか、というカットも多いです。カタロムですらうっすら見える程度ですから、カタログの方は……。ホワイトバランスの調整や文字の大きさ、文字の周りを縁取りするなど見やすさも考えて。
頒布物概要にURLだけ書いてあるものや、「←これで検索」と矢印指定されているものがあるのですが、作業中にパソコンが必ず立ち上がっているわけじゃありません。しかも、冬コミの配置作業期間は短いので、その一手間をかけるくらいなら他のサークルさんを……、となる担当者もいるかもしれません……。
オンライン申込は「手を抜く」ためにあるのではなく、「手を掛ける時間を増やす」という発想の転換を行っていただけると助かります。ということをお伝えしたくなるくらい、酷いカットや申込があるということなのですが……。もうこれを読んでいる時点で次回が始まっていますよ。早速準備を始めて見てはいかがですか?
コミケットのWebサイトには、サークルカット作成時の注意点やサンプルが、circle.ms にサークルカットのテンプレートが掲載されてますので、参考にしつつ作成してみてください。オンラインからの申込では、基本的に書類不備はありませんから、誤記入やカットのアップロードミスには十分に気をつけてください。それでは!
【どうでしたか?】
配置担当者の一言コーナーをお送りいたしました。参考になりましたでしょうか? ご意見、ご質問、ご感想等は、配置用データ裏のアンケート欄にご記入いただければ、すべて目を通させていただいておりますので、そちらにお願いいたします。それでは、また次回〜!(繰り返しになりますが、水戸もお疲れ様でした〜。また5年後に〜)