その他配置担当
【ここは最後の選択肢】
毎度のことですが、このジャンルは、申込書セットに「作品名、作家名、雑誌名などが特定できる場合と、ジャンルの複合の場合は“その他”以外で申し込んでください」と書いてあることから明らかなように、他に選ぶ選択肢がない場合のみ、使用しないでください(続く)。
ですので、コスプレROM、銃器、アニソンリミックス、水樹奈々、インディーズビジュアルバンドFC、ロウきゅーぶ!、神羅万象、となりの柏木さん、CG集、蒼樹うめ、進撃の巨人、ガチャピン・ムック、VOCALOID、FSS、けいおん!という頒布物概要で、ここに申し込まれても(C81実例)、困るというか、さようならです。(続く)
また、オリジナルの場合は、「創作(少年)」「創作(少女)」「創作(文芸・小説)」「デジタル(その他)」など、サークル活動に相応しいジャンルで基本的にお願いします。
【カタログにその他ジャンルがない理由】
実際に配置する場合は、一番親和性が高そうな「評論・情報」と一緒に配置しています。したがって、カタログ上には「その他」のジャンルがありません。
配置担当
【申込書の書き方】
申込書に書いてあることをもう一度細かくおさらいしていきましょう。これだけでサークルカットや短冊についての書類不備はほとんど無くせるはずです。連続で落ちているサークルさんももう一度見返してみればミスは無くせると思います。次回申し込みの際の参考にしてください。オンライン申込の方も読んでおいて損はないですよ。
前回からカットサイズの変更や、カタログカットページのデジタル化に伴って短冊作成時の「お約束」が若干ながら変更になっています。できる限り一つ一つ丁寧に解説していきますので、目を通すときはお手元に申込書をご用意いただき、オンライン申込みの方は、circle.msにあるテンプレページも参照しつつお読みいただけると理解が早いと思います。
【大前提】
『コミックマーケットはアマチュアの為の展示即売会です。法人、営利目的などの団体の参加は基本的にお断りします。また頒布物もオリジナルのものに限ります。』 企業で参加されたい場合は企業ブースにお申し込みください。詳しくはコミケット公式サイト、企業参加サポートページをご覧ください。
【申込書の書き方】
『書類記入は全て黒一色のペンなどを使い、楷書(英字はブロック体)で丁寧にわかりやすく記入して下さい。鉛筆の使用や、“ブルーブラック”などの色の付いたペンの使用は禁止です。』 配置用データや短冊のカット以外を記入する場合はこれに従ってください。カットの場合は後述します。
【短冊の書き方】
『各記入欄にD.配置用データの内容を正確に書き写して下さい。』 書いてある通りですが、意外とミスも多い部分です。特に「サークル名(カナ)の表記ミス」「生年月日や性別、ジャンルコード、前回申込や販売数の未記入」「頒布物概要の食い違いや表記内容の違い」などが目立ちます。投函前に再度確認を忘れずに。
『短冊を2枚以上送付した場合は、書類不備とします。』 予備は入れなくて結構です。また切ったカットを用意してくださる方もいらっしゃいますが、これも結構です。逆に、短冊からカット部分を切り取ってしまった場合は、テープで止めてあっても書類不備となります。申込書の二片の内の片方は書き損じたときの予備ですよ。
『スミ一色(ボールペン、鉛筆は禁止)で書いて下さい。』 カット部分で鉛筆やボールペンを使用して描かれたサークルカットでは、書かれた部分がかすれたり印刷に出ない可能性が高いです。ちゃんと印刷に出ない以上、カタログに掲載しても意味が無いとして、上記筆記具でのカット記入はお止めください(続く)。
カットページのDTP化に伴い、郵送申込分のカットはスキャニングして掲載されるようになりましたが、ここで少々の変更があります。カット内で「ボールペン」の使用は禁止とはいえ、以前のように即書類不備とすることはなくなりましたが、きれいに出ないと判断した場合は抽選洩れとしています。いずれにせよ、ボールペンの使用はかなりお勧めしません(続く)。
また、プリンタで出力したカットでも、しっかりとした白黒2値・グレースケールで印刷されたものでなければ、やはり書類不備となります。結論として、意図したものがカタログ掲載時に出れば構わないのですが、そうならないと判断されたものは、書類不備と扱われてしまいます。十分に注意してください。
また、下書きを色鉛筆で行うことも多いと思いますが、この下書きをスキャニング時うっすら拾ってしまう可能性があります。ですので、濃い目の色鉛筆の使用はなるべく控えてください。前回のカタログ掲載において若干ながら下書き線が見えているものがありましたので、下書き線を濃く描かないように注意してください。
『頒布物概要の記載に沿った内容で書いてください』 単純な話です。Aというアニメの本を出すと書いてあってカットがBというマンガのキャラだったり、書いてあるカップリングからは想像できないようなカットだったり、一般向と書いてあるのにカットが男性向だったり……。正直な話、入れようがありません……。
『左上にはスペースナンバーを入れますので、何も記入しないで下さい。』 ようやく減ってきましたが未だにここの不備が多いので、詳しく書きましょう。まず、一切の描きこみは禁止です。左上枠内に絵を描いたりすれば、即書類不備となります。また、枠内を塗りつぶしたり、枠自体を消したり加工しても書類不備となります。
『また、紙、トーン、保護フィルムなどを上から貼らないで下さい。』 ここについては若干緩和されています。紙版下への配置番号の貼り込み作業が行われなくなりましたので、前記禁止事項が守られている限り、書類不備として扱わなくなりました。但し、厚手の紙に出力して貼ると、確実に影が出ます。そこだけは注意してください。
『左上の部分を区切っている枠を消さないで下さい。』 前記していますが、大事なことなので繰り返します。「枠線を加工したり」「枠線を消したり」「枠内の大きさを変えたり」した場合、やはり即書類不備となります。circle.ms のサイトにあるサークルカットテンプレート・短冊Bを参考にしてください。
『右上の部分は〜。基本的にサークル名のみを記入して下さい。』 最近ではあまりうるさくは言ってませんが、本来はサークル名を記入する場所です。ここを空白にして、カット欄にサークル名だけを書いてくるのはお止めください(サークル名部分が剥がれたと認識され、オンラインでもカット破損の扱いとなるためです)。
『右上の部分を区切っている枠は、なるべく消さないで下さい。』 なるべくですので、別に消してもそのことによる書類不備はありません。逆にサークル名をカット欄に書く場合は、枠線を消してサークル名欄とカット欄が繋がっているようにしてください。オンライン申込の場合はテンプレート・短冊Bを使用してください。
『サークルカットはカタログに掲載される際に約66.7%縮小されます。』 意外とこの注意を忘れてカットを作成されている方を見受けます。郵送にせよオンラインにせよ、小さい文字や細かいトーンやグラデはまず潰れます。確認方法としては、まず印刷してそれを少し濃いめに掲載時の大きさで縮小コピーしてみてください。
『複数サークルの連続したカットはご遠慮下さい。』 合体申込で多いのですが、二つのサークルカットが連続することで判るようなカットやレイアウト、鏡写しにしたようなカット、または同じようなデザインで構成されたものも時として連続したカットと判断されます(特にオンライン申込でのこの不備が多くなってます)。
『カットに何かを貼る場合は、半年後に剥離しない状態でお願いします。』 もしこちらに到着した後で、事務作業上でカットが破損したとしても直せる限りは直しますが、貼ってあったものが紛失してしまった場合、直しようが無いのでそのままサヨナラに……。サークル名ロゴや髪のトーンなど、剥がれやすいものはご注意ください(続く)。
また、プリンタ出力したものやコピーを貼り付ける際の注意点として、紙質と糊との相性に十分注意してください。相性が悪いものですと、使用されている物質と化学反応を起こしカット全体が黄色く変色してしまい、酷いものになるとコピーしても真っ黒くなってしまうものもあります。まずはご自分で試してみては?
『ロゴマークなど知的所有権に抵触するものは、使用しないで下さい。』 企業やブランドのロゴマーク、作品のタイトルロゴ、また(TM)などが表記されているものをそのまま使用しないように心掛けてください。難しい問題に発展する事もありますので、疑わしいカットの場合は抽選漏れの扱いになると思います。
『写真使用の場合、肖像権や著作権などに抵触しないものにして下さい。』 特に人物が写っているものは、それが例えサークル代表者本人であれ、それをこちらで判断する術はありませんので、使用する際には十分に注意して使用するようにしてください。使用許諾を受けた際には、その旨を頒布物概要に明記してください。
出力したカットを貼りこむ際の一番の理想は、1)まず左上部分を黒枠部分にかからないように切る。2)外枠の黒枠部分にもかからないように周りをきれいに切る(もしくは、黒枠を同じ幅分マジックで書く)、3)剥がれないように糊でしっかりと貼る(メンディングテープは確実に剥がれます、プラスチック糊も粘着力が弱いです)。
全然減らない困った申込。1)カットがカラーのもの(白黒で作成して)、2)カットにメーカーロゴや商標、元作品をそのまま使用しているもの(勝手に使っちゃダメ)、3)カットに元の作品の写真をそのまま使っているもの(せめて一工夫を)、4)短冊の周りをきれいに切っていないもの(点線に沿ってきれいに切ってね)(続く)。
5)短冊自体を自作したもの、もしくは短冊ごとコピー(申込書の短冊を利用して)、6)カット部分の枠線のみを残しくり抜き、後ろからカットをはめ込む(素直に上から貼ってください)、7)短冊入れ忘れ、合体時の短冊入れ違い(実はオンライン申込でもカットのアップの入れ違いが多い)、8)合体相手とジャンルコードが違う(両方共々書類不備です)(続く)。
9)カットをコピーした紙が、裏紙や広告の裏でそのまま裏が印刷に出てしまうもの(そういう演出なの?)、10)短冊を封入の際に天地を逆に入れてしまったがために、開封作業でカット自体が切られてしまった(短冊裏に注目!ちゃんと書いてあるよ)、11)カットが真っ白、短冊も真っ白(……)、12)短冊無し(…………)(続く)
13)カットやトーンの糊付けが甘く剥がれてしまった、14)逆に糊が多く、カットの回りにはみ出してしまってカットが糊だらけ……(配置用データにくっついて離れないんですよね。剥がしてもビリビリだし……)(続く)。
【その他の注意】
1)配置用データが「山折り」に沿って折っていない(束ねるときに、折りなおすの大変なんですよ)、2)申込みとカットのサークル名が違う(省略系など認める場合もありますが、スペルミスも含めてて基本的にNGです)、3)「○連没です」と書いてあるのに、前回・前々回受付番号が書いてない(この番号でコンピュータで追ってますので)(続く)。
4)払込受付証明書が貼ってもないし入ってもいない(流石に参加費は払って……)、5)真っ白な払込受付証明書が貼ってある(入金してね)、6)貼ってあるのが「払込金受領証」(それはご本人様保存用です、貼るのは右端の「郵便振替払込受付証明書」ってヤツね)、7)機械振り込みしたもの(窓口受付のハンコが必要です)。
【短冊の書き方】
『サークルカットはサークルの顔です。』 貴方のサークルがどんなサークルでどんな活動しているかは、基本的にはそのサークルカットでしかわからないわけです。これは当日買いに来てくれる他の方や、実際に配置を行っている我々ですらそうなのです。気合の入ったカットでできる限り丁寧にお願いしますよ。
最後になりますが、連続落選救済も書類不備やダミー申込発覚で無効になります。「今回は必ず当選するから」といって気を抜いたり、複数サークルの申込をすれば、それはそのまま貴方に「抽選漏れ」という形で返ってきます。作品発表の機会を、自らの手で摘み取ってはいませんか?
私たち配置担当は、できる限り多くのサークルを入れ、当日を楽しく過ごしてもらうために配置場所や配置の順番に気を遣います。またそのジャンルを好きであるからこそ本を買いに行き、またはそのジャンルで活動しています。貴方の「好き」は、その申込書類やサークルカットから、受け止めることはできますか?
【カット変更】
前の方でも再度告知いたしましたが、前回からサークルカットの大きさが若干変更となっています。具体的な変更点についての説明は申込書、及び circle.msサイト上で行われると思いますので、そちらを参照してください。未だに以前のカットサイズで作成されたと思われる申し込みが散見されます。ご注意ください。
【オンライン申込】
既に申し込み全体の3/4近くがオンライン申込となっています。それに伴い、オンライン申込でも書類不備の数も増えています。いくら郵送申込の時に発生するような書類不備がないとは言え、人間のすることですからどこかに必ず間違いが発生してもおかしくありません。そこでオンライン申込時の注意点を挙げていきます。
基本的事項ですが「タイプミス」が非常に多いです。また、カット内のサークル名が略しすぎていて元のサークル名が判らなかったり、まったく違うサークル名だったり……。また、氏名がペンネーム、住所が空白や途中で切れている、住所にURLやメアドが書かれている、と挙げればキリがありません。
それと英字サークル名のスペルミスがかなり多いです(1文字多かったり少なかったり、LとRを間違えていたり)。また、不備ではないですけどカット表記と違うのも気にはなります(全角半角がごちゃまぜだったり、大文字小文字が合ってなかったり)。入力するサークル名とカット表記は必ず同一でお願いします。
特に住所・氏名については当選後のアピールやサークル通行証、抽選洩れの払出証書の郵送先なのですから落ち着いて入力してください。申込書セットにあります期日より1週間以上経っても「参加受付葉書」が届かなかった場合、誤入力の可能性があります。慌てず間違わないように、確実に入力してください。
最近、コミケットって国際化したなぁと思います。と言うのも代表者名に異国の名前を良く見かけるようになったのですが、いかんせん準備会のシステムはまだ中国語や台湾語(繁体字や簡体字)、韓国語(ハングル)、ロシア語などに対応してません。カタカナや英字での表記をお願いいたします(続く)。
事務担当:割り込みます。現在コミケットのシステムでは、JIS第1水準・JIS第2水準の漢字しか扱えません。その理由の1つには、抽選洩れサークルにお送りする払出証書が、JIS第1水準・JIS第2水準の漢字しか受け付けないからです。ご理解ください。
ジャンルコードと共に入力するサブジャンルですが、殆どのジャンルで細かいサブジャンルが設定できるようになっています。そして配置担当者に引き渡される際、このサブジャンルでソートされた状態で渡されます。該当する箇所が判らなければ未選択で構いませんが、逆に選択する場合は間違えないようにしてください。
ほんの少しですが、カット内の罫線位置がずれているものがありました。他イベントで使用したものや、テンプレカットの外枠を削ってしまったものと邪推しますが……。こちらに納品される段階で、テンプレートの「短冊B」のものが上から被されて印刷されます。毎回見ているケースでは……(続く)
「カット左上部分がいびつな形で二重になってしまっているもの」「テンプレートの外枠部分を削って作成し、印刷段階でまず縦横比に関係なくテンプレの大きさまで拡大され、上から「短冊B」が上書きされたために上下左右が変に切れてしまっているもの」などなど……。枠も込みでテンプレですから、お気を付けください。
PC上だけで作業していて、印刷される事を考慮に入れて作成された訳では無いだろうな、と思われるくらい小さなフォントで記述されたサークルカットを見かけます(特に印刷とは普段縁のない「同人ソフト」や「デジタル(その他)」のジャンルで)。潰れて読めないと判断されれば、そのまま抽選洩れとなります。
また、黒ベタに白抜きのカットや目の細かいトーンやグラデ、グレースケールのカットなど、カット掲載時に真っ黒にしかならないのではないか、というカットも多いです。CD−ROMカタログですらうっすら見える程度ですから、冊子版カタログの方は……。ホワイトバランスの調整や文字の大きさ、文字の周りを縁取りするなど見やすさも考えて。
頒布物概要やサークルカットにURLだけ書いてあるものや、「←これで検索」と矢印指定されているものがあるのですが、作業中にパソコンが必ず立ち上がっているわけじゃありません。しかも、特に冬コミの配置作業期間は短いので、その一手間をかけるくらいなら他のサークルさんを……、となる担当者もいるかもしれません。
オンライン申込は「手を抜く」ためにあるのではなく、「手を掛ける時間を増やす」という発想の転換を行ってください、ということをお伝えしたくなるくらい、酷いカットや申込があるということなのですが……。もうこれを読んでいる時点で次回が始まっていますよ。早速準備を始めてみてはいかがですか?
コミケットの公式Webサイトにサークルカット作成時の注意点が、circle.ms にサークルカットのテンプレートやサンプルが掲載されてますので、参考にしつつ作成してみてください。オンライン申込では、基本的に記入漏れによる書類不備はありませんから、誤記入やカットのアップロードミスには十分に気をつけてください。それでは!
【どうでしたか?】
配置担当者の一言コーナーをお送りいたしました。参考になりましたでしょうか? ご意見、ご質問、ご感想などは配置用データ裏のアンケート欄にご記入いただければ、全て目を通させていただいておりますので、そちらにお願いいたします。それでは、また次回〜! (色々あった一年でしたが前向きで頑張りたいですね、ではまた来年〜)